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中世暗黒時代ミニチュアゲーム『SAGA』紹介 第5回 勢力その3

前回に引き続き、Sagaに登場する勢力を紹介いたします。全部を一気に紹介すると、かなりの分量になるので、勢力のデータが掲載されている本ごとに計4回に分けて掲載。今回は拡張版2冊目『レイヴンズ・シャドウ』!

基本的に以前の紹介記事を読んだ方向けの内容なので、まずはそちらをお読みください。

それでは早速はじめましょう!

■レイヴンズ・シャドウ(Raven’s Shadow)

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◇フランク(Frank)

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歴史:
5世紀から9世紀にかけて現在のドイツ/フランスを支配したゲルマン系の人々。彼らが築いたフランク王国には、「クローヴィス1世」が開いたメロヴィング朝、その後に登場した「カール大帝(シャルルマーニュ)」で有名なカロリング朝、カールの死後起こった分裂を経て王位を継承した「ユーグ・カペー」のカペー朝がある(カペー朝をフランス王国の始まりとすることも多い)。

ゲルマン系の周辺国と激しく戦った他、スラブ人、後ウマイヤ朝のイスラム勢力、さらには騎馬民族とも戦い、征服している。その成果のほとんどがカール大帝のもの。あまりヴァイキングとは戦っていないはずだが、フランク王国で最も「Saga」らしい人物はこのカール大帝だろう。

『ヴィンランド・サガ』にはカール大帝亡き後の分裂の時期のフランク人が1巻に登場。もっと知りたい方はWikipediaの「フランク王国」のページを参考にどうぞ。

ゲーム:
騎兵寄りのバランス型勢力。メロヴィング朝、カロリング朝、カペー朝の3つの時代を再現した編成ルールのどれかを1つ選んで遊ぶ。後期になればなるほど編成はノルマンに近づいていき、カペー朝期を選ぶとクロスボウが使える(史実でも装備がノルマンに近づいたためか)。

バトルボードのアビリティは疲労を減らしたり、ダメージを減らしたりするものが多いが、それら効果がバトルボードの特定箇所にSAGAダイスが乗っていれば乗っているほど効果が上がるという特有のルールを持つ。そのため、SAGAダイスを操作する系のアビリティも豊富。正直、かなり玄人向け勢力かもしれない。

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ヒーローは先述の「カール大帝」と彼を支えた(とされる伝説の存在の)パラディンの「ローラン(上画像)」。「ローラン」は『ローランの歌』を再現した、彼が死ぬとものすごい数の増援が来るルールが再現されており、ウォーロードなのに死ぬことが目的になりかねない凄い能力の持ち主。しかし、史実どおり、カール大帝の方が、ウォーロードとしてかなり優秀。

◇アイリッシュ(Irish)

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歴史:
アイルランドに住むケルト系の人々。中世暗黒時代の頃はヴァイキングの襲撃にかなり苦しめられ、土地を奪われた。10世紀後半になると「ブライアン・ボルー」によって統一王国が作られ、ヴァイキングたちは彼らと同化していった。ちなみに、アイルランドのというとクー・フーリンなどのケルト神話が思い浮かぶかもしれないが、600年代頃の段階で既にキリスト教化されている。

『ヴィンランド・サガ』には未登場。もっと知りたい方はWikipediaの「アイルランドの歴史」のページを参考にどうぞ。

ゲーム:
ウェルシュに近いジャベリン主体の射撃型勢力。全クラスがジャベリンを装備可能。ウォーロード/ハースガードはジャベリンと引き換えにデーン・アックスを装備可能。アイルランドではチェインメイルが珍しかったため、ハースガードのアーマーが他勢力より1低い

また、ハースガードを2体までウォーロードの代理戦士「クーラ(Curaidh)」に、ウォーリアーを8体までアイリッシュ・ウルフハウンドに変更可能。「クーラ」はウォーロードの能力を少し薄めた形で受け継いでいる強力な単独ユニット。「ウルフハウンド」はその名の通りの犬ユニットで、騎兵と同スピードで、さらに足場の悪い地形でも速度を落とさず進む事ができるが、アーマーが低い。

バトルボードは攻撃と防御への強化するものが豊富。また、ウォーロードとクーラに強力な防御ボーナスを与える「王者の血(Blood of The Kings)」やウォーロードとクーラと近接戦闘中の相手に自動命中の攻撃を行う「アイルランドの子ら(Seed of Ireland)」などヒロイックな能力も強い。

ヒーローは先述の「ブライアン・ボルー」とその兄弟の「ウルフ」。「ブライアン・ボルー」は老齢のウォーロードで戦闘能力はないが、指揮能力に優る。「ウルフ」はクーラ扱いでウォーロードではないがヴァイキングのサガの登場人物であり、尋常じゃない戦闘能力の持ち主。

◇ノース・ゲール(Norse–Gaels)

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歴史:
北アイルランドやスコットランド、マン島などに攻め入り定住した後、そこに住んでいたゲール人(ケルト系)と同化していったヴァイキング(ノース人)の末裔。現在のアイルランドの首都「ダブリン」は9世紀頃に彼らがケルト人の街を破壊してその上に交易拠点として築いた街である。

『ヴィンランド・サガ』には未登場。もっと知りたい方はWikipediaのこちらのページを参考にどうぞ。

ゲーム:
挑戦(Challenge)」という特殊ルールを持つヴァイキング系接近戦勢力。ウォーリアー/ハースガード/ウォーロードがデーン・アックスを装備可能。ウォーリアー/レヴィがジャベリンを装備。騎兵はなし。

「挑戦」とは、ノース・ゲールのユニットがチャンピオン(代表)を1人出し、敵ユニットに決闘を申し込むという特殊ルール。敵はユニットの中からチャンピオンを1人出して挑戦を受けるか、拒否するかを選ぶ。挑戦を受けると邪魔の入らない一対一の特殊な近接戦闘が始まる。敵のチャンピオンを殺して勝つか、相手が挑戦を拒否すると勝利した扱いとなる。

バトルボードはヴァイキングのものに近いが、その「挑戦」を行い勝利すると発動する強力なアビリティが揃っている。そのため「挑戦」の時の攻撃にボーナスを与えるものも豊富。

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ヒーローは、ブライアン・ボルーの死を予言し、自ら殺した妖術使い「”刃では殺せぬ者”ブロディア(上画像)」と大鴉の軍旗が有名な「オークニー伯シグルド」。「ブロディア」は史実どおり(?)魔法のチェインメイルと、予言能力を持つファンタジーな能力を持つとんでもないキャラクターになってます。

◇キングダム・オブ・ストラトクライド

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歴史:
スコットランドの南あたりに5世紀頃に興ったブリトン人の王国(現在のダンバートンのあたり?)。アルト・クラット(Alt Clut)とという名前でも知られる王国。ノース・ゲールに攻めこまれ王を誘拐され、殺されたりしている。11世紀ごろ、アルバ王国(スコット人の王国)に併合されている。

『ヴィンランド・サガ』には未登場。もっと知りたい方はWikipediaの「ストラトクライド王国」のページ(英語)を参考にどうぞ。

ゲーム:
奇襲が得意な騎兵主体の勢力。ウォーロード(強制)/ハースガード(強制)/ウォーリアー(選択)が騎兵となる。レヴィがジャベリンを装備。初期配置の際、ウォーロード以外の6体以下で構成された騎兵ユニットを盤外に待機させられる。

バトルボードは対象が騎兵に限定された移動関連のアビリティがほとんど。また、盤外に待機しているユニットを好きな盤端から登場させたり、盤外から射撃したり、相手に疲労を与えるという奇襲的なアビリティが光る。

ヒーローは、先述の通りノース・ゲールに殺されたアルト・クラットの王「アート・ガル」とブルーネンバーの戦いでイングランド王「アゼルスタン」を相手に、敵であるアルバ王国、ダブリン王国(ノース・ゲール)と同盟を組んで戦った王「オーウェン1世」。「オーウェン1世」は徒歩軍団を作る能力がある。

 

こんなところで、今回は終わり。次回はエクスパンション『ヴァリャーギ&バシレウス』に収録された勢力とおまけの2勢力をご紹介します。

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