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中世暗黒時代ミニチュアゲーム『Saga』紹介 第1回 時代設定とルール

さてさて今回は、さんざん予告してまいりました中世暗黒時代(ヴァイキング時代)ミニチュアゲーム『Saga』を紹介しますよ!

何回かに分けて連載予定。一応毎週更新するつもり!

『Saga』ルールブックを読んで完全に惚れちまったゲームなのですが、まだミニチュアが完成してなくって遊べてない状態での説明ですので、そのへんはご了承ください。遊んだらその感想も書きたいね!

■『Saga』って何?

 

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ルールブック表紙

 

『Saga』は28mmスケールのミニチュアを使って、ヴァイキング時代の戦いを再現し対戦するヒストリカル・ミニチュアゲーム。ゲームのデザインはフランスのStudio Tomahawkで、出版はイギリスのGripping Beastが行っています。

■ヒストリカル・ミニチュアゲームって何?

 

おそらくこのサイトを見てくれている方のほとんどは、ファンタジーやらSFやらの世界を舞台にしたミニチュアゲームで遊んでるかと思いますが、ヒストリカルとは歴史上の軍隊や戦いが登場するいわゆる歴史物のこと。

ヒストリカルにもいろいろなタイプがあり、歴史資料を参考に再現を楽しむことに重きを置いたゲームもあれば、歴史上の軍隊が登場するけどあくまで対戦ゲームとしての面白さに重きを置いているゲームもあります。

『Saga』はどちらかと言うと後者。歴史を変えた大規模戦を再現するのではなく、もしかしてあったかもしれない架空の小規模戦を再現しているような感じ。そのため、伝説上は存在したとされるが、歴史的にいたかどうかは非常に怪しい勢力や人物も登場します。

■ヴァイキング時代ってそも何?

 

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ヴァイキング・アーミー(スターター)

 

簡単にまとめると中世ヨーロッパの西暦800年~1000年あたりの時代で、その名の通り、北の民であるヴァイキングたちが南下しヨーロッパ全土を侵略していった時代。詳しくはWikipedia等を頼ってくれ!

そして、この時代のヴァイキングの王や英雄、また、アイスランドに住んだ人々の話などを語る詩が「サガ(サーガ)」。

「サガ」にはその時代の歴史や生活を知ることができるお話もある一方で、ファンタジーに近いお話もたくさん登場します。というわけで、ゲームの『Saga』もファンタジー的な要素も(少し)含んだゲームになっています。

幸村誠の漫画『ヴィンランド・サガ』の時代がまさにこの時代。今後の記事で詳しく説明しますが、『ヴィンランド・サガ』の登場人物も『Saga』にキャラクターとして出てきますよ!(ちなみにこちらの公式サイトで1話が読めますよ

ちなみに『Saga』は副題が『Viking Age』となっているので、ヴァイキング時代がメインではあるものの、そこから離れた勢力や人物も出てくるし、今度の拡張では十字軍期を再現できる本も登場するので、中世暗黒時代を扱ったゲームといってもいいかも。

■どんなゲームなの?

 

プレイヤーがターン毎に交互に4体~12体で構成されるユニットを複数動かし、射撃や近接戦闘しながら相手に損害を与え、用意されたシナリオ上の様々な条件を満たして、勝利点をより多く獲得しようと争う……と、基本的な部分では皆さんがよくご存知のミニチュアゲームとあまり大きな違いはありません。

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6pts(基本ゲームでは最大)のアーミー例

 

一般的な規模のゲームで使うミニチュアの数は(勢力や編成により異なりますが)少なくて20体以下、多くても40体くらいというルールで、そんなに多くはありませんが、超少ないというわけでもない感じ。

基本的なルールは非常にシンプル。ユニットが他ユニットを攻撃する場合、ユニット内のモデルの攻撃回数分のダイスをまとめて振り、相手の防御力以上の目で命中。次に相手側が命中した分だけダイスを振り、3以下を出したら防御失敗となり、失敗した数だけモデルが死ぬという判定です。

ちなみに近接戦闘では仕掛けた側も仕掛けられた側も攻撃を同時に行うので、双方で人がバタバタ死にます。また、仕掛けられた側は攻撃用のダイスを防御に回すこともできるので、攻撃と防御の配分を考えるのも楽しそう。

 

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バトルボードとサガ・ダイス

 

最も特徴的なのは「バトルボード」というシステム。プレイヤーが自分のターンの最初に「サガ・ダイス」と呼ばれる専用のダイス(超カッコイイ。でも普通のダイスでも代用可能)を複数振り、その絵柄(出目)を特定の組み合わせで消費して、ユニットを行動させたり、特殊な効果を発生させるというもの。

 

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サガ・ダイス

 

対応する絵柄を消費し続ければ、1ターン中に同じユニットを複数回で行動させることができるので、場合によっては1つのユニットが1ターンで相手のユニットを複数倒すなんていうこともありえます(複数回行動によるペナルティはありますが)。

「バトルボード」で使用できる特殊効果は複数あり、状況に応じて使い分けます。またその内容は勢力毎で完全に異なり、ユニットに一撃離脱戦法を取らせるといったものもあれば、謎めいた力で敵が死んだり吹雪が起こって射撃が難しくなるなどというもはや魔法の粋に達しているものもあります。

また、相手の行動に合わせてリアクションとして使用できる特殊効果もあるので、自分のターンで消費せずにとっておくかどうかなど、非常に悩ましいところが、非常に面白い。あと、特殊効果の名前が「ヴァルハラ」とか「我らは伝説なり(We are legend)」など、熱い名前が多いのも素敵。

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疲労トークン

 

次に特徴的なのが「疲労(Fatigue)」のルール。『Saga』では、ユニットが近接戦闘をしたり、1ターン中に複数回行動すると「疲労」のトークンが溜まっていきます。

そしてそのトークンは、対戦相手が消費することで、そのユニットの移動速度を半減させたり、判定にペナルティを与えたり、不利な状況を生み出します。また、ある程度「疲労」が貯まると、疲れ果て、疲労が取り除かれるまで行動不能になります。

ユニットは「休憩(rest)」を行うことで「疲労」を自力で取り除くことが出来ます。しかし、ターンの最初の行動でしか行うことができないので、ゲーム中のどのタイミングで「休憩」を行うかも結構重要になることでしょう。

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ウォーロード

 

個人的にすごく気に入っているのが「ウォーロード」のルール。ウォーロードは、プレイヤーが操作するアーミーのリーダー。一番いい装備を持っていて、攻撃回数が多く、受けたダメージを無効化したり、ダメージを周りの味方に肩代わりさせたりすることができます。その代わり、多くのシナリオでウォーロードが死ぬと自動的に負けとなります。

そしてヴァイキング時代の戦士を率いる男ということで、ウォーロードは敵ウォーロードと近接戦闘に入れる距離まで近づくと、自動的に敵ウォーロードと近接戦闘を始めてしまうというルールがあります。

ウォーロード自体が強く、前線に出したくなるんだけど、前に出しちゃうと、頭に血が上って敵ウォーロードと仲間たちがいる所に勝手に突っ込んじゃうし、死んじゃうと負け……時代の再現とゲームとしての面白さを両立してて素晴らしいルール!

シナリオは、ウォーロード同士の決闘もあれば、馬車のエスコート建物の防衛/制圧丘の取り合いなどなど、それぞれ異なる雰囲気ものが複数用意されています。テレインを置く数やその大きさがしっかりルールで明記されているので、競技性も兼ね備えています。

 

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実際遊んでいる風景はこんな感じ(詳しいレポートはこちらをご覧ください)。騎兵主体のノルマンヴァイキングの対戦ですね!

さてさて、第1回なのにかなり長くなりましたが(ほぼすべてのルールを説明した)、次回は『Saga』に登場する勢力を中心に紹介する予定。乞うご期待!

ちなみに、現状日本国内で「Saga」の取扱店はありませんので欲しい方は海外通販(公式通販はこちら)でどうぞ。取り扱いを検討中の小売店様がいらっしゃいましたらご連絡ください。

[Gripping Beasts]
[Tapestry](画像)

「中世暗黒時代ミニチュアゲーム『Saga』紹介 第1回 時代設定とルール」への1件のフィードバック

  1. 待ってました! さすがに詳しい!
    ちょっと補足を。防御判定は状況によって変わります。接近戦では5+、射撃に対しては4+で成功で、カバーがあると1のボーナスがある。とかです確か。

ざんじ にコメントする コメントをキャンセル

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