JD010-Judge-Dredd-Starter-set-a_1024x1024

イギリスのコミック原作のミニチュアゲーム『ジャッジ・ドレッド』日本語版

ウォーロード・ゲームズのミニチュアゲーム『ジャッジ・ドレッド』の日本語版のリリース情報が発表となりました。ミニチュアゲーム『ジャッジ・ドレッド』は、同名コミックを原作としたスカーミッシュ・ミニチュアゲーム

おそらく知らない方が多いので先に解説しておくと、コミック『ジャッジ・ドレッド』は核戦争で荒廃してしまった未来のアメリカの超大都市「メガシティ・ワン」で、陪審員、裁判官、刑の執行者を一手に担う究極の法の番人「ジャッジ」の「ジョー・ドレッド」の活躍を描く作品。

イギリスのコミック雑誌「2000A.D.」に1977年に初登場して以来、35年にわたって連載の続く大人気シリーズ(『こち亀』とだいたい1年差)。シルベスター・スタローン主演版とカール・アーバン主演版で2度映画化されています(映像はカール・アーバン版)。

ちなみに邦訳版コミックは『バットマン/ジャッジ・ドレッド』以外出ておらず、こちらも絶版です。

世界観を詳しく知りたい方は、英語書籍ですが、『Judge Dredd The Complete Case Files 01』~『05』までを読むとミニチュアゲームになってる部分をだいたい把握できるかと思います(ただしかなりの分量です)。Amazonで電子版が一冊1000円前後で買えるので非常にオススメ。

簡単に済ませたい人は、『05』だけを読むか、カール・アーバン版の映画『ジャッジ・ドレッド』が良いでしょう(カール・アーバン版はジャッジ・ドレッドの世界感を現代風にかっこ良く描いていてオススメ。レンタルはツタヤ限定なので注意)。

さてさて、本題に戻りましょう。今回日本で取り扱いが始まるのは、以下のとおり。

◆ジャッジドレッド スターターセット(1万5000円)

 

JD010-Judge-Dredd-Starter-set-a_1024x1024

JD010-Judge-Dredd-Starter-Set-c_1024x1024

内容物

  • ルールブック(ハードカバー・フルカラー・英語)
  • 「ジャスティス・デパートメント」(8体。メタル製 )
  • 「メガシティ・ストリート・ギャング」(8体。メタル製)
  • ロウロッド装備のヘヴィウェポン・ジャッジ(スタートセット限定。メタル製)
  • 女パンク・リーダー(スタートセット限定。メタル製)
  • アカデミー・オブ・ロウ・トレーニング・ガイド(クイックスタートガイド)

ゲームで遊ぶのに必要な物がほぼ揃うセット。『ジャッジ・ドレッド』はd6(六面体)ではなく、d10を使うゲームなので、何個かd10を買っておくとよいでしょう。

また、日本語でのルール訳文がワードドキュメント(CD-R)で付属。担当者に伺ったところ、ルール訳が中心で、フレーバー部分はあまり訳されていないとのことですが、今後各種フレバーは「ウォーロードゲームズ 日本サポート」のブログ・twitter・facebook少しづつ紹介して行く予定とのこと。

◆ジャッジドレッド ミニチュアゲーム ルールブック(6500円)

 

dredd_cover_1024x1024

スタートセットに付属するものと同じルールブック。スタートセット同様、 日本語でのルール訳文がワードドキュメント(CD-R)で付属。

◆ボックスセット(各6000円)

jd004-angel-gang_1024x1024

jd003-renegade-robots_1_1024x1024

jd002-ape-gang_1024x1024

JD011-East-Meg-Invasion-Force-b_1024x1024

 

各勢力のボックスセット。これ一箱で他ゲームでのアーミーにあたる「フォース」が揃うとのこと。「ジャスティス・デパートメント」や「メガシティ・ストリート・ギャング」ではない勢力でゲームを始めたい人は、これらボックスとルールブック単品を組み合わせるとよさそうですね。

6月1日(日)に東京ビッグサイトで開催される『ゲームマーケット2014春』で発売予定。また、6月1日以降、秋葉原の『Hobby Shop Arrows』(6月1日は臨休)および柏の『HobbySpace Mr.Field』で取り扱い予定とのこと。

原作ファンとしては遊んでみたいゲームだったので、日本語版が出たのは非常に嬉しい限り。とりあえず「ジャスティス・デパートメント」で遊んでみようかな? 『Saga』の紹介が片付いたら、いつか原作本をもうちょっと詳しく紹介したいですね。

 

[ウォーロードゲームズ 日本サポート]

v for ws

中世暗黒時代ミニチュアゲーム『Saga』紹介 第2回 クラスと編成ルール

中世暗黒時代(ヴァイキング時代)ミニチュアゲーム『Saga』の紹介の第2回。前回は、勢力を紹介すると言ったな。あれは、嘘だ(第1回の記事はこちら)。

今回は勢力のを紹介する前に必要な、クラスと編成ルールを軽く説明いたします。

■クラス

『Saga』には4種類の兵のクラスが登場します。これは基本的にどの勢力でも同じ能力値を持っています。

 

svw02

ウォーロード(Warlord):プレイヤーが操作するウォーバンドのリーダーであり最強の戦士。近接では5個、射撃では2個の攻撃ダイスを振る。

近接に対してのアーマー5+(相手が攻撃ダイスで5以上だしたら命中)で、射撃に対してのアーマーが6+。前回紹介したような特殊能力を持つ。

 

sv02

ハースガード(Hearth Guard):優れた戦闘能力を持つウォーロードの家臣。近接では2個、射撃では1個の攻撃ダイスを振る。アーマーは5+。

 

sv04

ウォーリアー(Warrior):ウォーバンドの中心となる戦士。近接では1個、射撃では2体につき1個の攻撃ダイスを振る。アーマーは4+。

 

sv05

レヴィ(Levy):戦いを前に急遽集められた徴募兵。近接では3モデルにつき1個、射撃では2体につき1個の攻撃ダイスを振る。アーマーは3+。数が入れられるがSAGAダイスを生まないという欠点も持つ。

■編成ルール

これら4種のクラスの兵を、以下のコストを支払ってウォーバンドに編入し、ユニットを作り、ウォーバンドを編成します。

・ウォーロード:無料。ただし基本的に1体しか入れられない
・ハースガード:4体で1ポイント
・ウォーリアー:8体で1ポイント
・レヴィ:12体で1ポイント

ユニットはウォーバンドに編入した兵を同兵種で4体以上、12体未満で自由に組み合わせて作ります。ウォーロードは1体でユニットとして扱います。

例えば、2ポイント分のハースガードをまとめて8体構成のハースガード・ユニットを1つ作ったり、1ポイント分のレヴィを分けて4体構成のレヴィ・ユニットを3つ作ったりすることができます。

ユニットの数は『Saga』においてかなり重要で、特殊能力を発動させるバトルボードで使うSAGAダイスはその構成人数に関係なく、各ターンの最初に盤上にいる、ウォーロードが2個、ウォーリアー・ユニットとハースガード・ユニットがそれぞれ1個ずつ生み出します(SAGAダイスはウォーバンド全体で最大で6個まで)。

というわけで、ある程度ユニットの数がいないと(特にユニットがやられ始めてから)SAGAダイス不足に苦しむことになりますが、ユニットは行動する度に、その構成人数に関係なく、同じだけのSAGAダイスの絵柄を消費するので、大きいユニットであれば沢山のモデルを省エネで一気に動かすことができます。

また、ユニットはやられた時に周囲にいる味方に疲労ポイントを与える(周囲が動揺する)ので、小さく弱いユニットが沢山いても、やられた時のリスクがあるのも難点。でもSAGAダイスは欲しい。

一般的なミニチュアゲームに比べてかなりシンプルではありますが、どの兵種をどれだけ入れるか、ユニットをどれくらいの大きさにするかがかなり悩ましい。勢力毎に異なるバトルボードの特殊能力との兼ね合いもあるので、ウォーバンドの編成は沢山悩めてそれだけでも楽しいですね!

ちなみに、『Saga』はスターターが4ポイントで組まれており、トーナメント等では(基本ルール上の最大である)6ポイントで遊ばれているようです。まずは4ポイントで遊ぶのがいいでしょう。

4ポイントだとモデル数はウォーバンド全体で最小で17体~多くてもでも40体くらい(全員レヴィは現実的ではない編成なので)といった感じです。一般的な中世を再現するヒストリカルゲームは結構なモデル数を要求されることが多いようですが、「SAGA」はモデルの数はそれらに比べると少なめとなっています。

今回はここまで。次回こそ勢力の説明をいたしますので、お楽しみに!

ミニチュアゲーム・ニュースまとめ 5月第4週

さぁ、今週もやってまいりました、ニュースのまとめのお時間でございます! 今週はD&D関連に結構動きがあったんでそちらを中心に。

■ダンジョンズ&ドラゴンズ

TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』の第5版(にあたるもの)の「ダンジョン・マスターズ・ガイド」、「プレイヤーズ・ハンドブック」、「モンスター・マニュアル」の表紙がD&Dの公式Facebookページで発表となりました。

10296705_10152398162211071_1403025911518199572_n 10320560_10152396043671071_4524827311232386104_n 10390393_10152396043581071_7602083816466343216_n

以前、プレイテスト版でマスターをやりましたが、4版の流れというよりはクラシックD&Dに寄った作りのルールセットで、シンプルかつ整理された印象だったので、非常に楽しみ。

横浜のエンカウンターズ(D&Dの平日イベント)で一時期毎週4版のマスターをしていただけに、ちょっと寂しい気もしますが、4版で遊びたくなったら戻って遊べばいいので全く問題はなし。

しかも、5版はどうやら過去のサプリメントを使える仕様となっているらしいので、そちらにも期待しています。とりあえず日本語版の展開が始まったら買っていこうかな。できれば英語版は電子版で欲しい。

■D&D Attack Wing

 

10349081_10152397857861071_1130607386823337586_n

そんな『D&D』の新作ミニチュアゲーム『Attack Wing:Dungeons & Dragons(AW:D&D)』のミニチュア写真がD&Dの公式Facebookページで公開されました。これがこのままのレベルで販売されるなら素晴らしいクオリティ!(別アングルの写真はこちらから)

dungeons-and-dragons-facebook-1

『AW:D&D』は、空戦ミニチュアゲーム『Wings of War(Wings of Glory)』の流れをくむFFGの『X-Wing:Miniature Game』のルールシステム『Flight Path』を使った、移動をプロットで事前に決めるタイプの空戦ゲーム。

まだゲームの詳しい情報は明らかになっていませんが、ドラゴンがブレスを吐いたり格闘したりしながら空戦するミニチュアゲームとなる様子。地上勢力も確認されていて、大弓やウィザードのユニットを地上に配備できるようです(写真はプレイテストの様子。ソース)。

『Flight Path』系は短いイントロですぐ遊べるシンプルなルールでありながら、読み合いが面白く、現状あるミニチュアゲームのルールセットの中でもかなり完成度の高いものなので、この『AW:D&D』は大いに期待しています。いずれまた詳しく紹介する予定。

10月1日発売予定。国内でも広く取り扱いがあるといいなぁ。

■X-Wing

 

SWX22-Layout

そして、『X-Wing』の新ミニチュア「Tantive IV(コレリアン・コルベット)」が登場!エピソードIVの冒頭でダースベーダーが乗り込んできて、スター・デストロイヤーにしまわれちゃうあいつ! SWGで攻略したのが懐かしい。

ゲームとしては新造された移動テンプレートとエネルギーのルールを使い、『X-Wing』に新たな側面をもたらす様子。写真を見る限り、新たなテンプレートが複数登場しており、気になる感じ。欲しい!でも、デカすぎて置けない!

■Warmachine/Hordes

 

32099_ServathReznikWrathofAges_WEB

Privateer PressのWarmachine/Hordesの新モデルが今週もぞくぞく公開。今週の注目は、「Servath Reznik, Wrath of Ages」。Menothの処刑人Reznikが戦車に乗って帰ってきた! 超ゴツくて大変素敵なモデルですね。

今週はこの他にも、Kickstarterで先行リリースされたジャーニーマン・ウォーキャスター達の別ポーズ版が登場。詳しくは公式サイトで。

■SPECTRE

062ec2f070dea29b5ec05e9b8b8390bd_large

先日紹介した『Spectre』の歩兵戦ルールベータ版が公開されました。

じっくり読めてはいないですが、判定はシンプルながら、装備類のデータが豊富な印象。基本的にWYSIWYG強制なのがちょっと大変かも。

ダウンロードはこちらから(PDF)。

■Tabletop Workshop

500x500

テレインメーカー「Tabletop Workshop」の新作は中世の納屋と小屋。28mmスケールで『Saga』やその他のファンタジー系ゲームと相性が良さそう。

プラ製で組み立て/分解が可能ということで、持ち運びにかなり便利そうですね。『Saga』用に「4Ground」製のテレインいっぱい買っちゃったけど、これは欲しいぞ……!

今回はここまで。今週も『Saga』の特集記事を書きますよ!

ミニチュアゲーム・ニュースまとめ 5月第3週

ついに『Saga』の記事を書きましたが、いつもどおりニュースもまとめていきますよ!

■Malifaux

 

WYR20601-TheBayouBoss
WYR20510-ConvictGunslinger

 

Malifaux』の5月の新製品の画像が登場。「Convict Gunslinger」に『マチェーテ』のダニー・トレホみたいなのがいて素敵。ゴブリンは大分デザインが変わりましたね。この他のものは公式サイトからどうぞ。

■ボルトアクション

WGB-WM-03-Last-Levy-c

第二次世界大戦をテーマにしたヒストリカル・ミニチュアゲーム『ボルトアクション』の新作は国民突撃隊(メタル製)。装備がまばらで、少年兵も混ざっているなど物悲しい末期な感じが出ていますね。

 

■Deadman’s Hand

stage_coach_box_pic_800px

西部劇ミニチュアゲーム「Dead Man’s Hand」の新たなテレインとして、駅馬車が登場。彩色済みのMDF製の馬車にメタルの馬と御者という構成のキット。これは襲いたくなる馬車だね!

 

■Sarissa Precision

k002_1

テレインメーカーの「Sarissa Precision」から、東南アジア風の建物のMDF製テレイン。Malifauxとかにも使えそう。その他の画像はこちらのページでどうぞ。

■Hurlbat

ff5dc99f4de46f0435b603a84fe369bf_large

テレインメーカーの「Hurlbat」のKickstarterプロジェクト「28mm Modular Gladiator Arena」。その名の通り、28mmスケールの剣闘場! 激熱!

Arena Rex」や「JUGULA」などの剣闘ミニチュアゲームにぴったり。組み立てるとかなりの大きさになって収納場所に苦労しそうなのと、実際ゲームをするにはアリーナ部分が邪魔そうなのを気にしなければ素晴らしい製品ですね!欲しい!

■Warhammer 40,000

Games WorkshopのSFミニチュアゲーム『Warhammer 40,000』の新版となる第7版が発表され、その予約が始まりました。詳しくはこちらの記事で。

今週はこんな感じで。また来週!

wh1

『Warhammer 40,000』7版予約開始!

Games WorkshopのSFミニチュアゲーム『Warhammer 40,000』の新版となる第7版が発表され、その予約が始まりました。約2年での更新ですね。5版(2008年)→6版(2012年)に比べてだいたい半分の期間なので、早めの更新といったところでしょうか。

wh2

今回発売される、ルールブック『Warhammer 40,000』は、ゲームに使うルールが書かれた「The Rules」、ペイント作例集である「A Galaxy of War」、設定資料集である「Dark Millennium」という3冊に分かれていているとのこと。ルール部分が別になっているのは持ち運びに便利そう(それでもルールだけで208ページなので厚みはありそう)。

ちなみに今回は日本語版の販売は無し。最近はデータ集(コデックス/アーミーブック)も日本語版が発売されていないので、そのままの流れということでしょうか。

価格は3冊セットで1万1500円

wh3

また、画集『Visions of the Dark Millenium』も発売。価格は1万100円。

wh4

そして2000セットの限定の『Munitorum Edition』も公式ウェブストア限定で同時発売。

上で紹介した4冊(表紙が別バージョン)に加えて、「Psychic Power cards(サイキックカード)」、「Tactical Objective cards(戦術目標カード)」、40K世界の地図が書かれたポスター、リファレンススクリーン、そして6枚のメダル(目標マーカーとして使える様子)、が入っています。

こちらのバージョンだと「The Rules」はA5サイズの縮小版となる様子。ゲームで使うなら正直このサイズがいいんだけど、単独販売はまだない様子。

価格は3万2000円。カードとメダルとポスターとリファレンスと箱で1万円くらいという価格設定でしょうか? ちなみにカードは個別販売もあるようです。

また、ルール部分のiBooks版(電子書籍)も発売。こちらは8400円。自分はルールブックの類はなるべく電子版で買うようにしているので、買うとしたらこのバージョンかな。

全て2014年5月24日発売予定。公式サイト等で予約受付中。

[Games Workshop]

vikingstarter

中世暗黒時代ミニチュアゲーム『Saga』紹介 第1回 時代設定とルール

さてさて今回は、さんざん予告してまいりました中世暗黒時代(ヴァイキング時代)ミニチュアゲーム『Saga』を紹介しますよ!

何回かに分けて連載予定。一応毎週更新するつもり!

『Saga』ルールブックを読んで完全に惚れちまったゲームなのですが、まだミニチュアが完成してなくって遊べてない状態での説明ですので、そのへんはご了承ください。遊んだらその感想も書きたいね!

■『Saga』って何?

 

sizeimage (2)

ルールブック表紙

 

『Saga』は28mmスケールのミニチュアを使って、ヴァイキング時代の戦いを再現し対戦するヒストリカル・ミニチュアゲーム。ゲームのデザインはフランスのStudio Tomahawkで、出版はイギリスのGripping Beastが行っています。

■ヒストリカル・ミニチュアゲームって何?

 

おそらくこのサイトを見てくれている方のほとんどは、ファンタジーやらSFやらの世界を舞台にしたミニチュアゲームで遊んでるかと思いますが、ヒストリカルとは歴史上の軍隊や戦いが登場するいわゆる歴史物のこと。

ヒストリカルにもいろいろなタイプがあり、歴史資料を参考に再現を楽しむことに重きを置いたゲームもあれば、歴史上の軍隊が登場するけどあくまで対戦ゲームとしての面白さに重きを置いているゲームもあります。

『Saga』はどちらかと言うと後者。歴史を変えた大規模戦を再現するのではなく、もしかしてあったかもしれない架空の小規模戦を再現しているような感じ。そのため、伝説上は存在したとされるが、歴史的にいたかどうかは非常に怪しい勢力や人物も登場します。

■ヴァイキング時代ってそも何?

 

vikingstarter

ヴァイキング・アーミー(スターター)

 

簡単にまとめると中世ヨーロッパの西暦800年~1000年あたりの時代で、その名の通り、北の民であるヴァイキングたちが南下しヨーロッパ全土を侵略していった時代。詳しくはWikipedia等を頼ってくれ!

そして、この時代のヴァイキングの王や英雄、また、アイスランドに住んだ人々の話などを語る詩が「サガ(サーガ)」。

「サガ」にはその時代の歴史や生活を知ることができるお話もある一方で、ファンタジーに近いお話もたくさん登場します。というわけで、ゲームの『Saga』もファンタジー的な要素も(少し)含んだゲームになっています。

幸村誠の漫画『ヴィンランド・サガ』の時代がまさにこの時代。今後の記事で詳しく説明しますが、『ヴィンランド・サガ』の登場人物も『Saga』にキャラクターとして出てきますよ!(ちなみにこちらの公式サイトで1話が読めますよ

ちなみに『Saga』は副題が『Viking Age』となっているので、ヴァイキング時代がメインではあるものの、そこから離れた勢力や人物も出てくるし、今度の拡張では十字軍期を再現できる本も登場するので、中世暗黒時代を扱ったゲームといってもいいかも。

■どんなゲームなの?

 

プレイヤーがターン毎に交互に4体~12体で構成されるユニットを複数動かし、射撃や近接戦闘しながら相手に損害を与え、用意されたシナリオ上の様々な条件を満たして、勝利点をより多く獲得しようと争う……と、基本的な部分では皆さんがよくご存知のミニチュアゲームとあまり大きな違いはありません。

j for ws

6pts(基本ゲームでは最大)のアーミー例

 

一般的な規模のゲームで使うミニチュアの数は(勢力や編成により異なりますが)少なくて20体以下、多くても40体くらいというルールで、そんなに多くはありませんが、超少ないというわけでもない感じ。

基本的なルールは非常にシンプル。ユニットが他ユニットを攻撃する場合、ユニット内のモデルの攻撃回数分のダイスをまとめて振り、相手の防御力以上の目で命中。次に相手側が命中した分だけダイスを振り、3以下を出したら防御失敗となり、失敗した数だけモデルが死ぬという判定です。

ちなみに近接戦闘では仕掛けた側も仕掛けられた側も攻撃を同時に行うので、双方で人がバタバタ死にます。また、仕掛けられた側は攻撃用のダイスを防御に回すこともできるので、攻撃と防御の配分を考えるのも楽しそう。

 

SagaGame1x07

バトルボードとサガ・ダイス

 

最も特徴的なのは「バトルボード」というシステム。プレイヤーが自分のターンの最初に「サガ・ダイス」と呼ばれる専用のダイス(超カッコイイ。でも普通のダイスでも代用可能)を複数振り、その絵柄(出目)を特定の組み合わせで消費して、ユニットを行動させたり、特殊な効果を発生させるというもの。

 

sizeimage

サガ・ダイス

 

対応する絵柄を消費し続ければ、1ターン中に同じユニットを複数回で行動させることができるので、場合によっては1つのユニットが1ターンで相手のユニットを複数倒すなんていうこともありえます(複数回行動によるペナルティはありますが)。

「バトルボード」で使用できる特殊効果は複数あり、状況に応じて使い分けます。またその内容は勢力毎で完全に異なり、ユニットに一撃離脱戦法を取らせるといったものもあれば、謎めいた力で敵が死んだり吹雪が起こって射撃が難しくなるなどというもはや魔法の粋に達しているものもあります。

また、相手の行動に合わせてリアクションとして使用できる特殊効果もあるので、自分のターンで消費せずにとっておくかどうかなど、非常に悩ましいところが、非常に面白い。あと、特殊効果の名前が「ヴァルハラ」とか「我らは伝説なり(We are legend)」など、熱い名前が多いのも素敵。

4saga05

疲労トークン

 

次に特徴的なのが「疲労(Fatigue)」のルール。『Saga』では、ユニットが近接戦闘をしたり、1ターン中に複数回行動すると「疲労」のトークンが溜まっていきます。

そしてそのトークンは、対戦相手が消費することで、そのユニットの移動速度を半減させたり、判定にペナルティを与えたり、不利な状況を生み出します。また、ある程度「疲労」が貯まると、疲れ果て、疲労が取り除かれるまで行動不能になります。

ユニットは「休憩(rest)」を行うことで「疲労」を自力で取り除くことが出来ます。しかし、ターンの最初の行動でしか行うことができないので、ゲーム中のどのタイミングで「休憩」を行うかも結構重要になることでしょう。

jom02 (1)

ウォーロード

 

個人的にすごく気に入っているのが「ウォーロード」のルール。ウォーロードは、プレイヤーが操作するアーミーのリーダー。一番いい装備を持っていて、攻撃回数が多く、受けたダメージを無効化したり、ダメージを周りの味方に肩代わりさせたりすることができます。その代わり、多くのシナリオでウォーロードが死ぬと自動的に負けとなります。

そしてヴァイキング時代の戦士を率いる男ということで、ウォーロードは敵ウォーロードと近接戦闘に入れる距離まで近づくと、自動的に敵ウォーロードと近接戦闘を始めてしまうというルールがあります。

ウォーロード自体が強く、前線に出したくなるんだけど、前に出しちゃうと、頭に血が上って敵ウォーロードと仲間たちがいる所に勝手に突っ込んじゃうし、死んじゃうと負け……時代の再現とゲームとしての面白さを両立してて素晴らしいルール!

シナリオは、ウォーロード同士の決闘もあれば、馬車のエスコート建物の防衛/制圧丘の取り合いなどなど、それぞれ異なる雰囲気ものが複数用意されています。テレインを置く数やその大きさがしっかりルールで明記されているので、競技性も兼ね備えています。

 

SagaGame1x17

 

実際遊んでいる風景はこんな感じ(詳しいレポートはこちらをご覧ください)。騎兵主体のノルマンヴァイキングの対戦ですね!

さてさて、第1回なのにかなり長くなりましたが(ほぼすべてのルールを説明した)、次回は『Saga』に登場する勢力を中心に紹介する予定。乞うご期待!

ちなみに、現状日本国内で「Saga」の取扱店はありませんので欲しい方は海外通販(公式通販はこちら)でどうぞ。取り扱いを検討中の小売店様がいらっしゃいましたらご連絡ください。

[Gripping Beasts]
[Tapestry](画像)

Saga_Crescent_and_Cross_1

今週のミニチュアゲーム・ニュースまとめ

毎度おなじみ流浪のミニチュアゲーム・ニュース。

■Scibor

ogre_cossack_hryhorij_01

レジン製の超素敵なドワーフのミニチュアや豪華なベースで知られる「Scibor」の新作「Ogre Cossack」。その名の通りコサック風のオウガ。ナイスなボデーの持ち主ですね。Kings of Warとかのファンタジー系ミニチュアゲームにぴったりかも。

■Tabletop Town

858098_651330928255042_7310193953959032690_o

テレインメーカー「Tabletop Town」の新Kickstarterプロジェクト。今回は折りたたむことが可能な厚紙製のコンテナ。28mmスケールで、INFINITYなどのSF系~現代戦系のミニチュアゲームにぴったり。足がついていて、積み重ねても倒れたりしないようになってるのがいい感じ。

■Sally 4th

Saga_Crescent_and_Cross_1

Saga_Crescent_and_Cross_game

siege_combined

同じくテレインメーカーの「Sally 4th」から、MDF(繊維板)製の城テレイン。中世暗黒時代ミニチュアゲーム『SAGA』の十字軍期を再現する拡張『Crecent & Cross』に合わせての発売。というわけで、十字軍期のエルサレム風なデザイン。MDF製攻城兵器なども揃ってますね。

同社の同系統の城が540ポンド(約9万円)なので、おそらくこちらの城も10万円くらいしそうですが、いろんなゲームに使える城なのでゲーム会などでお金を出し合って買うのもいいかも! 買った人は是非教えて下さい。ミニチュア持って遊びに行きます。

■Spectre Miniatures

6b015cf6a7df00a224098b9c89c4e2c4_large

25f40a1fae5f95352eade1ebf184f53d_large

98a8e2f9b180b27834d8e43b7b359704_large

0d0a0624acc28fcb5b41e2ba86b9fa3a_large

新メーカー「Spectre Miniatures」のKickstarterプロジェクトが始動! 独裁政権下にあるアフリカでの英米特殊部隊やPMCの隠密作戦を再現したミニチュアへの投資(という名の予約)を受付中。

最近の『Call of Duty』の雰囲気を感じさせるデザインが素敵。CIAのエージェントとかアフリカの将軍とかかっこいい!専用ルール今後発売予定とのことで、そちらも楽しみにしておきましょう。INFINITYに近い系統の現代戦ゲームだったらやってみたいな!

■Privateer Press

Privateer PressのWarmachine/Hordesの新モデルがザクザク発表されました。注目はWarmachineの新勢力「Ceplhalix(セファリクス)」! Mercenaryのサブ勢力となるようですが、Cryxとの繋がりがある設定なので、Cryxのモデルを混ぜることもできるし、Ally(同盟)として Ceplhalix のモデルをCryxに混ぜて使う事もできるようです。能力はこちらのページにまとまってます。

41113_ExulonThexus_WEB

ウォーキャスターの『Exulon Thexis』。組み立てが大変そうだ……!

41114_CephalyxWarden_WEB

41114_CephalyxWrecker_WEB

41114_CephalyxSubduer_WEB

セファリクスが作った巨大な人造人間であるモンストリシティー(Monstrosities)3体。他勢力のウォージャックに相当。『ワーデン(Warden)』、『レッカー(Wrecker)』、『サブデューアー(Subduer)』。プラ製ですが、どうやらコンパチキットではない様子。

41117_CephalyxMindBenderDrudges_WEB

そして新ユニット『Cephalyx Mindbender and Drudges』。

75048_GatormanPosse_WEB

73089_NephilimBloodseer_WEB

71089_TrollkinRuneshapers_WEB

71100_EarthbornDireTrollPlastic_WEB

他にも『Gatorman Posse』が新造形になってプラ化されたりなどしています。詳しくは公式サイトを御覧ください。

■JUGULA

sizeimage

『SAGA』で知られるGripping Beast(出版)とTomahawk Studio(デザイン)のタッグの新作剣闘士ミニチュアゲーム『JUGULA』が発売! カードを使い剣闘場を再現したマス目のあるマップで対戦するゲームらしい。買ったら詳しく紹介しますよ!

今週のニュースはこんな感じ。今度こそ今度こそSagaの特集記事を書きますよ!

今週のミニチュアゲーム・ニュースまとめ

今週こそは他の記事を書くためにかなり抑えめに……

■X-Wing

SWX18-layout

swx11-layout

日本でも再び遊ばれるようになって気がするスターウォーズ系空戦ゲーム『X-Wing』の新製品が2種発表。新共和国の切り札を目指し開発されたスターファイター「E-Wing」と反乱軍の貨物船「GR-75中型輸送船」。反乱軍は「コルヴェット」といいでかものが続いてますね!

■アーミーペインター

Tundra-Tufts

アーミーペインター」からベースデコレート用の新しいタフトが登場。今度は子どもたちを埋めていくのに最適なツンドラの大地を再現するためのタフト。近いうちに国内でも取り扱いが始まることでしょう!

■Mechanical Warhorse

10273765_555599444559380_2322789775476881467_n

1511416_555599704559354_7605363162314540324_n

アクセサリーメーカー「Mechanical Warhorse」の新製品『Hero Holder』。キャラクターのHPや状態などを記録するのに使えそうな丸ベース向けのアクセサリー。サイズは25mm、40mm、65mmの3種。40Kとかに便利そうですね。

■Warthrone

aowpl11-pr_blister

元GW原型師フェリックス・パニアグアが作ったメーカー「Avatar of War」の『Warthrone』から新製品「Dwarf Doomcrushers」が登場。重装鎧に両手持ちのハンマー装備。Kings of Warなどのファンタジー系ミニチュアゲームに最適。今予約するとおまけで10体のミニチュアがついて来るようです。こりゃ超かっこいいな!

■Kensei

KB023-assasin-01

KB022-Otokodate-thaiso-01

KB021-Otokodate-clan-hero

スペインのミニチュアゲーム・メーカー「Zenit Miniature」の戦国ファンタジー・スカーミッシュ『Kensei』の新作。相変わらず素晴らしい造形だ! KoWでサムライアーミーとかをやるんならこの辺の人たちをヒーローにするといいかもしれませんね。

■Kingdom Death

satan-product-shot_1024x1024

エログロ系ミニチュアで定評のある「Kingdom Death」の新作。もう胸部を丸出し! この他の画像は公式サイトでどうぞ(閲覧注意)。

■Warhammer

Games Workshopのファンタジー大規模戦ゲーム『Warhammer』のアーミー「Wood Elf」が更新され、新作が登場。ツリーマンが大きい。モンスター大戦をやりたい方には必須ですね!

■One Page 40k

One-Page-40k-e1398864359402

Games WorkshopのSF大規模戦ゲーム『Warhammer 40,000』を超シンプルに遊ぼうというファンメイドプロジェクト「One Page Rule」から、「One Page 40k」が公開されました。40Kのミニチュアを使って、徹底的に簡略化し1ページにまとめたルールで気軽に遊ぼうという企画。噂の版代わりを待つ間、こんなゲームで遊んでみるのもいいかもしれませんね。

今週のニュースはこんな感じ。今度こそSagaの特集記事を書きますよ!